「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクト|実は深刻な避難生活の「におい」問題。解決を目指すプロダクトを、被災経験者はどう見た?

「口が裂けても『くさい』なんて言えない」
「くさいとか、もう関係ないんです。全員くさいし。そんなこと言ってる場合じゃない」

これは、東日本大震災の被災地を経験した方がおっしゃっていた言葉です。

あまり話題になることはありませんが、地震や豪雨などの自然災害に見舞われた被災地では、実は「におい」が、避難生活で感じるストレスの一つの要因になっていることをご存知でしょうか。

水害の発生した地域であれば、汚泥の持つ独特のにおいが鼻を突き、津波などで魚が打ち上げられてしまったエリアであれば、時間の経過とともにそれらが腐り、悪臭を放ちます。また、避難所では風呂やシャワーを使えないことがほとんど。そのため、人の汗のにおいも、だんだん気になるようになってしまうのです。

しかし、「におい」の問題は、人の命を奪うものではありません。我慢しようと思えば、我慢できてしまいます。だからこそ、これまではあまり問題視されず、解決策も生み出されることはありませんでした。

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